知っておきたい、引越し挨拶のマナーとは

引っ越し後は、新居周辺の方々に挨拶をするのがマナーとされています。
しかし挨拶の範囲や、どのように挨拶していいかわからない方も多いのではないでしょうか。今回はそんな疑問を解消いたします。

そもそも引っ越しの挨拶は必要か

最近は引っ越しをしても、挨拶をしない方も増えております。ただ実は挨拶をすることによって、メリットもあるんです。

メリット：ご近所づきあいをスムーズにする

挨拶をする際は、自分と家族を紹介し、簡単にどういう仕事をしているかなど話せるとよいでしょう。そうすることによって、例えば、仕事で帰り時間が不規則と話しておくと、深夜帯や朝方に周辺を歩いていても怪しまれることを防げます。

また挨拶をするということは、礼儀正しく好印象を与えますし、自分達を知ってもらえるので、その後のお付き合いもしやすくなります。

逆に挨拶がなければ、どういう人かもわからず、少し不安や怪しい印象になる可能性があります。

メリット：相手方を知れる

自分を知ってもらうのも大切ですが、どういう人が住んでいるかも知ることができます。長く住むならなおさら、周囲の人達を知っておくことで、余計なトラブルを回避することもできますよね。

引越し挨拶の時間帯

基本的に、朝や夜の時間帯は控えた方がよいでしょう。

朝は忙しい方が多く、夜はお料理やお風呂、はたまたお休み前の時間帯と被ってしまうためです。日中から、18時すぎくらいが好ましいです。この時間ならお仕事の方でも帰ってきている可能性がありますし、そこまで夜も遅くはないので、よいとされています。

不在の場合はどうするの？

何度か訪問時間を変え、それでも不在の場合は手紙をポストなどに入れておきましょう。

挨拶としては、上述の通り、家族や自分の自己紹介、何度か伺ったのですが不在でしたのでお手紙にて失礼致します、としておくとよいでしょう。 何度かの訪問と、手紙を出すことにより、礼儀正しさや丁寧さはしっかり伝わりますよね。

引越し挨拶の範囲

■マンション・アパート
マンションやアパートの場合は、自分の部屋の上下の部屋と両隣の部屋に挨拶に行くのが一般的です。

上の部屋は、これから住み始めるから生活音には気を付けてくださいね、という意味合いがあります。
逆に下の部屋は、生活音などご迷惑をおかけしてしまいますが、何卒よろしくお願いします、という意味合いがあります。

両隣の部屋も生活音の意味合いもありますが、よく顔を合わせることにもなりますので、どちらかというと上下よりも重要と言えますね。


■一軒家
一軒家の場合は、向かいの三軒と、両隣の二軒、後ろの三軒にも挨拶をしましょう。自分の家を囲む家に挨拶をする、というイメージだとわかりやすいです。

引越し挨拶の品

挨拶をする際は、一般的には粗品をお持ちするのがマナーです。
予算やよく選ばれる品について、ご紹介させていただきます。


■予算
粗品の価格は、全然高価でなく、500円〜1,000円程で選ばれる方が多いです。
あまり高価だと、相手に気を使わせてしまいますので、初対面でもありますので、簡単な挨拶という感覚でOKです。

■人気な品
一番多いのは、お菓子です。あとはタオルや石鹸等、形が残らず、消費される日用品や食料などがよいでしょう。ものによっては好みがありますので、一般的に使われるものを選ぶケースがほとんどです。

■熨斗について
粗品を渡す際は、熨斗をまくのがマナーです。
名前も覚えてもらいやすいので、ぜひ巻いて渡しましょう。

熨斗には2種類あり、「内のし」と「外のし」がございますが、引っ越しの場合は「外のし」が使われます。

引越したら挨拶に行こう

引っ越しの挨拶は必ずしも必要というわけではないですが、新生活を始める上でメリットもたくさんあります。発生する費用としても、そこまで高くはないので、時間をつくってぜひ挨拶にいきましょう！

素敵な出会いや人づきあいが生まれるかもしれません。


ライター：レッド・ブル太郎